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運営:若島歯科医院

静脈内鎮静法と手術の流れ

 

患者様が来院されましたら、まず、体調を確認します。

手術および麻酔に関して、十分な説明を行い、

承諾をいただきます。

 

 

からだの情報を把握するための機器を装着します。

血圧と血液中の酸素のとりこみ状態を計測します。

心臓に持病のある方の場合は心電図を用意します。

 

  

点滴をします。

血管内には、プラスチックのチューブだけが留置されます。

   

 

薬を投与します。

器械を使って投与することもあります。

数分でぼおっとして、

気持ちよくなりリラックスしていきます。

リラックスしたら口の中に局所麻酔をして手術をはじめます。

 

 

手術の進行状況(写真はインプラント埋入の様子)をみます。

手術は円滑に行われているか常に監視します。

 

 

その間、歯科麻酔医は患者様が痛みを感じていないか、

リラックスできているか、など注意深く診ています。

薬の投与が多すぎたり少なすぎたりすることのないよう、

適宜調整します。

終了に近づくにつれて、鎮静状態から回復していきます。

 

 

手術内容によって、仮の歯を作成する必要があります。

その場合は技工士さんも立ち会います。

このころには、ほぼ鎮静状態から回復し、

意識がハッキリしています。

手術終了後はレントゲン撮影をして

しばらく休んでいただきます。

 

 

来院された時と同じように、

ふらつくことなく歩けるくらいの状態になりましたら、

帰宅を許可いたします。

 

 

手術当日の注意事項は?

通院手段

●車や自転車の運転は禁止です。

(術後は眠くてふらつくことがあります。)

 

付添人

●可能であれば、いることが望ましいです。

食事

●術前は軽食または絶食です。

●術後は手術内容によって

 食事が行いにくい場合がありますが、

 それを考慮すれば食事できます。

 

体調

●発熱や風邪等で体調不良の場合は延期します。

 

服装

●点滴をしますし血圧計を巻きます。

  腕をまくれる服装がよろしいです。

 

化粧

●術直前は口紅をとっていただきます。

  マニキュアはしないでください。

  コンタクトレンズも外していただきます。

 

常用薬

●普段通り内服してください。

  ただし、どうしても休む必要のある薬を

  内服している場合は事前にお願いすることがあります。

 

術後

●十分な休息の後(手術終了後30分〜1時間程度)、

  眠気やふらつきがなくなってから帰宅していただきます。

  帰宅後は安静にしていただきます。

 

鎮静法で用いられる主な薬剤

 

当院が行う鎮静法では、下記のような薬を使用しています。

 

鎮静剤

 

プロポフォール

 

鎮静法での中心的存在。

すぐに気持ちよくなりますが、薬の投与をやめると

数分で目が覚めるという極めて使い勝手の良い薬です。

卵アレルギーの人は使えません。

 

ミダゾラム

 

プロポフォール同様、気持ちよくなります。

一度投与するととても長く効きます。

 

鎮痛剤

 

フルルビプロフェンアキセチル

 

点滴から投与できる数少ない痛み止めの一つ。

口の中の注射で手術の痛みは抑えますが、

この薬は特に術後の痛みを抑える時に有効です。

 

抗生剤

 

セファゾリンナトリウム

 

口の中は思った以上にバイ菌がうようよしています。

衛生士さんがきれいにクリーニングしますが、

どうしても汚れが取れないところがあります。

抗生剤は菌をやっつける飛び道具です。

 

緊急時に使用する薬

 

アトロピン

 

脈が遅くなったら使います。

車で例えると強く踏んだブレーキをゆるめるような働きがあります。

 

エフェドリン

 

血圧が急激に下がった時に使用し正常に戻してくれます。

 

アドレナリン

 

心臓をバクバクさせたり、血圧を上げてくれます。

また狭くなった気管支を広げてくれる働きもあるため

アナフィラキシーショックという時も使います。

 

ニカルジピン

 

インプラント手術を受ける患者さんには、

年齢を重ねて動脈硬化が原因で

高血圧を有する方が少なくありません。

手術の際に血圧が上がりすぎてしまった場合に用います。

 

その他の薬として

 

 リドカインテープ

 

点滴注射そのものが嫌だ!という方には朗報です。

注射する部位にこのテープをはると、

注射そのものの痛みを軽減することができます。

 

静脈内鎮静法に関連する用語の説明

 

歯科麻酔医

 

麻酔って言うと

「歯医者ならだれでもできるでしょ?」と思われますが、

ここでいう麻酔はからだ全体への麻酔のことを示します。

すなわち歯科麻酔医とは、

歯科治療に必要な鎮静法や全身麻酔を行うことができ、

からだのことについて精通し

その状態を監視できる歯科医師のことをいいます。

その資格としては、

経験に基づいて日本歯科麻酔学会が審査、

試験を行い認定しています。

 

BLS/ACLS (救命処置)

 

治療で患者様が急変、

特に反応がなくなり血の巡りや自力での呼吸が認められない場合は、

胸骨圧迫や人工呼吸、除細動(からだに電気ショックを与え、

心臓が正常に機能するよう助けること)を行わなければなりません。

アメリカ心臓協会では、

これらが常日頃から行えるよう2年に一度はBLS(一次救命処置)、

ACLS(二次救命処置)の講習会に参加して実習を行うことを提唱しています。

当院の歯科麻酔医も参加し、スキルが維持できるよう努力しています。

 

全身麻酔

 

全身麻酔とは、口や鼻から気管にチューブを挿入(気管挿管)し、

人工呼吸をしながら麻酔ガスを肺に送り込んだり、

静脈からも薬剤を投与する大掛かりな方法です。

ちなみに歯科や口腔外科で行われる全身麻酔は

「顎骨骨折整復術」や「顎矯正手術」、「腫瘍切除術」、

「障がいをもつ患者様に対する集中歯科治療」などが適応となり、

入院して行うのが一般的です。

 

局所麻酔

 

ずばり「麻酔」とは、薬剤を用いて

一時的に痛みや苦痛を取り除くことを言います。

全身麻酔に対して、局所麻酔は治療によって

口の中の痛くなることが想定される部位に

あらかじめ注射を行い、感覚をにぶらせることです。

口の中に使用される麻酔薬には感覚をにぶらせる成分の他に

出血をおさえる成分(アドレナリンなど)も含まれています。

 

点滴

 

点滴とは、血管(静脈)に管を入れて、

水分や栄養の補給をしたり、

必要な薬剤を投与することを言います。

もし、鎮静薬や鎮痛薬、抗生剤や救急薬など、

いろいろな薬を投与したいという時に、

その度に注射をしたらどうなるでしょう。

いくら針があっても足りませんし、

患者さんは何回も刺されて手術前にひっくり返ってしまいます。

点滴を確保することで薬を管から入れることができ、

そのような苦痛から回避できます。

 

薬剤注入器

 

薬を一定の速さで投与する時に自動で注射器を押す器械です。

もともと効いている時間が短い薬だけど、

ずっと作用させたいという場合に有効です。

一般病院のICUなどでは器械を複数使うことがありますが、

当院では鎮静法の場合は主にプロポフォールを投与する時に使います。

 

生体監視装置

 

モニターとも呼びますが、

患者様のからだが元気かどうかを教えてくれる装置です。

血圧、脈拍(心拍)数、心電図、酸素飽和度などの生体情報を流してくれます。

異常が出現すると、ものすごく大きなアラーム音で教えてくれます。