外傷(怪我)で歯を失った場合のインプラント
虫歯や加齢で歯が抜けてしまう以外にも、
突然の怪我で歯を失ってしまうことがあります。
たとえばスポーツ、交通事故、転倒などによる外傷で、
歯を部分的に失うと、歯だけでなくあごの骨を骨折したり、
あごの骨を失ったりして、
顔貌が変化してしまうことさえあります。
そんなときにもインプラントで治療し、
本来の審美性と歯の機能を回復することが可能です。
歯のみを失った場合の治療工程
部分的に歯が抜けた場合や、
歯が残ってはいるものの存続が難しく抜歯が必要な場合には、
外科的手術を2回行う場合と、
1回で終わる場合の2通りあります。
口腔内の状態とインプラントの種類によって、
どちらの手術を行うかは異なります。
① 外科的手術を2回行う場合
1回目・・・インプラントを埋め入れて、歯茎を閉じる
2回目・・・仮歯や人工歯(被せ物)を接続する土台をインプラントに取り付ける
② 外科的手術を1回だけ行う場合
手術直後または、2~3ヵ月後に仮歯や人工歯をインプラントに接続する
口腔内やお身体に異常がなければ、手術は一度で済みます。
しかし、懸念要素がある場合には、
術後一度歯茎を閉じてあごの骨とインプラントが
しっかり固定する時間を設けてから
インプラントに接続するため、
手術は二度にわたります。
あごの骨を失った/あごを骨折した場合
歯だけではなくあごの骨にも損傷がある場合、
まずはあごの骨を治療(整復処置)してから、
インプラント手術を行います。
顎の骨の治療には6ヶ月~1年かかることもあるため、
完全にインプラントまで完了するのはそれ以上かかります。
顎の骨を治療してもなお、
インプラントを埋入するスペースが不足していたり、
見た目に問題があったりすると、GBR、
ブロック骨移植といった骨移植技術を利用することになります。
① GBR
GBRは、骨の再生を促進させたい部分に、患者様自身の骨や人工骨を移植して、特殊な膜で覆う治療法です。