インプラント治療後、長持ちさせるのは歯科医師選びとメンテナンス
インプラント治療はいろんな歯科医がやっているので、選ばないと痛い目を見る
歯が抜けてしまった場合は、もう治療をすることはできないですが、空間ができたままにしておくと近くの歯が倒れてきてしまうということもあるので、そのまま放っておいてはいけません。ですからブリッジ治療などをして空間を埋めて、快適に食事をできるようにするのですが、ブリッジ治療は隣の歯を削らなければならないので、口の中の歯、全体の寿命が縮む治療ということもあります。しかし部分入れ歯は手間がかかりますし、汚れがたまりやすくなります。
そんなときに有効なのがインプラントです。あごの骨にボルトを打って土台にし、そこに歯を作るので自分の歯であるかのように使えます。治療費も多くかかるので長持ちさせたいです。
最も大切なのは、治療をしてくれる歯科医院選びです。
インプラントというのはその治療法の難しさもあって、医師の実力によっては予後にかなり差がでます。ですが、インプラント治療というのは、やろうと思えば、短期間の講習を受けてしまえば始めることができてしまいます。インプラント治療の研究と練習を積んできた歯科医も、講習を受けたので治療を始めます、というだけの、実力に不安のある歯科医もインプラント治療ができると表明して治療をすることができるのです。さらに、短期的にバンバンボルトを埋めてしまえば利益がたくさんでますので、実力のある歯科医も、儲けだけを考えた歯科医師も、同じようにたくさん実績数を重ねることがありえます
。
不安のある歯科医ですと五年も持たないという結果も報告されていますので、ネットや、口コミや知人の評判などを吟味して決めたいところです。
・インプラント治療の歯科医はしっかりと選ぶ
インプラント治療を頼む歯科医師のレベルで、インプラントの寿命が決まるといっても過言ではありません。
そのためにはきちんと歯科医の見極めをしていきたいところです。
具体的には、インプラント治療をどれだけ行ってきたか、その技術はどうかということです。力のない歯科医は五年も持たないで歯がだめになってしまうということがあるので、インプラント治療を始めて十年以上の実績がある医師がいいでしょう。
また歯科医院の設備や機器も充実しているかどうかが重要です。インプラント治療は、ボルトをあごの骨に埋め込むことで土台をつくりますから、ほとんど手術といってもいいです。しかし、ほこりが舞い上がるたくさんの診察台が並んでいるような場所で治療をするような歯科医院もあります。そんな場所で治療をしたら成功の可能性が下がることが確実です。きちんと個室が用意されていて、設備にも労力がかけられているかどうかが重要です。そうした、どれだけ設備を重視しているかという点も見ておかなければなりません。
もちろん、歯科医師の技術だけではなく、きちんとメンテナンス方法など、インプラント治療にまつわる指導が受けられるかも重要ですし、相性も重要です。信頼できる歯科医師を選んでおかないと、その人に言われたことが正しいのかと常に疑いながらとなってしまいます。
インプラント治療は、インプラントがだめになってしまうと、あごの骨に影響があるので、複数回の治療は難しいです。治療後のメンテナンスの計画も含めて、治療計画をしてくれる歯科医院を探しましょう。
・インプラント治療後は、それまでよりもしっかりと歯磨き
インプラント治療をしたあとは、できるかぎりの自己メンテナンスを欠かさないようにしていきたいものです。
といっても難しいことではありません。適切な歯磨きをかかさないということです。
そんなことならと思うかもしれませんが、インプラント治療を行ったあとというのは、周辺の歯が歯周病になりやすくなるということがあります。インプラント周囲炎という名前まであるほど、歯磨きなどのメンテナンスをおこたると歯周病になります。歯がしっかりしていても歯周病によって歯が失われてしまうのではインプラントをやった意味がないばかりか、他の歯にまでインプラント治療が必要になってしまいます。
歯磨きは、ペンを握るような持ち方でごく軽く持ち、順番を決めて、磨き残しがないようにするなど、ごくシンプルで当たり前の磨き方です。力強くやってしまうと歯茎を痛めてしまいますので、軽くやるほうがいいでしょう。歯ブラシのヘッドのサイズは小さければ小さいほど奥まで届いて良いというメリットはありますが、少しずつしか磨けないというデメリットもあるので、そのあたりを考慮しつつ選んでいきたいところです。
インプラントはあごの骨にボルトを埋め込む治療ですので、破損した場合は再手術となります。できるだけそうしたことが必要ないよう、長く使えるように、専門家の指導を受けながらメンテナンスを欠かさないようにしていく必要があります。