インプラント治療で使われる薬とは
“インプラント治療では、薬の服用が必要になる場合があります。
何故、インプラント治療で薬が必要になるかというと、インプラントを行った場所には細菌感染が起こりやすいからです。そのような細菌感染への対策として挙げられる薬が「抗生物質」です。
抗生物質は細菌の繁殖を抑えて、細菌を殺すための役割を担います。
抗生物質の服用は、インプラント治療では最重要となります。何故なら、もしもインプラントを行った場所が細菌感染し化膿が発生した場合、定着を行っている人工歯根に悪影響を与え、最悪の場合はインプラント治療を中止しなければならない事態になりかねません。
また、最悪の事態にならなくても、細菌感染による感染症は非常に恐ろしい物です。
そのような最悪の事態を避けるためにも、抗生物質は必ず服用を行いましょう。抗生物質以外にも炎症止めを服用することにもなるでしょう。
炎症止めはインプラント手術後の炎症を抑える働きが薬で、こちらの薬も細菌感染による化膿などを防ぐ効用があります。
最後に、インプラント手術を行った後の痛みを抑えるための痛み止めを服用する必要があります。インプラント手術を行ってしばらくは強い痛みを感じることもありますので、こちらも服用しましょう。
また、自身が持っている疾患によっては、上記の三つ以外の薬は必要になる場合もあります。
インプラント治療で用いられる薬は、術後のタイミングだけではなく、術前のタイミングで必要になるものもあるのです。例えば、糖尿病を持っている場合は、手術前のタイミングであらかじめ、血糖値を調整する薬を服用しておく必要があります。
インプラント手術は人工物を埋め込むという手順を行う以上、どうしても多少の出血を伴ってしまいます。
もしも、高度の高血圧の患者さんがインプラントを受ける場合は、血圧調整が必要になる場合もあるでしょう。インプラントを行う前にどのような薬が必要になるかは、担当医と相談して、インプラント手術の当日に間違いなくその薬を持参、あるいは服用するように心がける事が重要になります。
インプラントによるリスクは薬によって軽減できるので、このような安全対策を行う事が大事です。また、以前ではインプラント治療前には必要だと言われていた薬が、現在では必要ではなくなっている場合もあります。
絶対に避けなければならないのは、そのような薬を準備するかどうかを自己判断のみで決定するということです。
どのような薬が必要になるかは、あなたの担当医と相談し、しっかりと選択しましょう。インプラント治療での薬の必要性は以上の通りですが、薬を服用する場合にはいくつかの注意が必要です。
もっとも基本的な注意点は「医師の指定した服用方法を厳守する」ということです。
薬はその服用方法を守ることで最大限の効用を発揮しますが、もし守らなかった場合は効用が出ないだけではなく、副作用を引き起こす可能性もあるのです。もし、過去に薬を服用したことでアレルギーが発生した経験をお持ちの方は、必ずその旨を医師に相談する必要があります。
薬の投与を行う上で、アレルギーは必ず避けなければならない要素ですので、あなたの命を守るためにもアレルギーに関する情報は間違いなく伝えましょう。
また、医師の指示を守っていたとしても副作用が発生する場合があります。
副作用が発生した場合も、速やかに医師に相談して指示を仰ぎましょう。基本的には医師の指示を守って行動を行えば、インプラント治療はよい結果を迎えることが出来ます。
医師は治療のプロフェッショナルであり、あなたよりも病気に関する知識を持っています。
けっして自己判断のみで判断せず、医師との信頼関係を築いて判断を仰ぐ事が、全ての治療行為のおいて最重要です。
そのためにも、不安に思ったことは必ず医師に相談しましょう。